HalNiの雑記

備忘録を兼ねて。サーバマシンとかネットワークとか

SPARC マシンのセットアップ ILOM Password Reset ~ Solaris 11.4 インストール ( SPARC T4-1 )

謎鯖がおうちにやってきた

なんもわからん

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おうちT4-1。デカいし煩いがロマンが詰まっている

基本的な操作方法について

SPARCマシンは基本的にシリアルポートから操作を行うスタイルのため、CLIで諸々の設定を行っていく
シリアルポートからログインする場合、ログイン後まず管理モード(CLIのILOM) で表示される

sparct4 login: root
Password:
Detecting screen size; please wait...done

Oracle(R) Integrated Lights Out Manager

Copyright (c) 2013, Oracle and/or its affiliates. All rights reserved.

Hostname: sparct4

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ILOMではサーバのステータス監視(CPU温度・ファン速度etc)やログの管理、ハードウェアの診断、電源管理 等を行うことができる
サーバを弄っているというよりスイッチやルータを弄っている気分になる

管理モードの状態で start /HOST/console するとサーバ本体のシリアルコンソールにリダイレクトされ、本体のシリアルコンソールへアクセスできる

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富士通 iRMC のシリアルコンソールリダイレクトを使用する(openSUSE Leap 15.1)

サーバの多くはシリアルコンソールでのアクセスが可能となっており、富士通の場合iRMCの機能としてシリアルコンソールのリモートリダイレクションが提供されている
ビデオリダイレクションはライセンスが必要である一方、シリアルコンソールリダイレクションは基本機能として提供されている
今回はライセンスが適用されていなかった使えないPRIMERGYをリモートで管理・運用できるようにする

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iRMCにはSSHでの接続用のインターフェースも存在する

今回の試験環境:

FUJITSU TX200 S7 ( iRMC S3)
BIOS Version:V4.6.5.3 R1.15.0
OS:openSUSE Leap 15.1

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KVM での Live Migration 環境の構築 ( openSUSE Leap 15.1 )

この記事はopenSUSE Advent Calendar 2019 15日目の記事です.

なさんこんにちは,HalNi こと Harukaと申します.
ライブマイグレーション(Live-Migration)とは,仮想マシンが稼働している状態で今動いているハイパーバイザから別のハイパーバイザに移動させる技術のことです.

先日某イベントで物理マシン3台を用いてKVMのライブマイグレーション環境を構築したものの,なかなか説明が出来なかったので解説の意味も兼ねつつ,KVM環境でライブマイグレーションを実行するための構築手法をまとめておきます.

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今回のデモ構成はハイパーバイザNode2台,NFSサーバ1台の構成でした

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ホストCPUをパススルーせずにNested KVM を動かす (openSUSE Leap 15.1)

KVMでNestする場合、CPU ModelをHost passthroughにするのが一般的である
<cpu mode='host-passthrough'>
こんな感じでOK、virshやlibvirtでCPUモデルを変えるだけの簡単なお仕事

しかしVMマイグレーションを視野に入れた場合、ホストCPUをパススルーしてしまうと面倒なことになる

ゲスト仮想マシンを別のホスト物理マシンに移行する必要が全くないことが判明している場合、そのホスト物理マシンの CPU モデルは修正なしに単純に渡されます。
一部の仮想化データセンターには、すべてのサーバーが 100% 同一の CPU を保持していることを保証する設定のセットが含まれる場合があります。
そのような場合も、ホスト物理マシンの CPU モデルは修正なしに単純に渡されます。
しかし、さらに一般的なケースとしては、ホスト物理マシン間に CPU のバリエーションが存在することがあります。
このような CPU の混在環境では、妥協できる共通の CPU を決定する必要があります。
    -- Red Hat Product Documentation

これは従来のNest環境では問題になる

CPU ModelをHost passthroughにする理由として、Nested KVMの実行にはvmxというCPUの拡張機能が必要らしい
よって仮想マシンにVMXを拡張機能として持たせてあげれば良い

今回の試験環境:

openSUSE Leap 15.1
libvirt Version 5.1.0
Intel Xeon E5-2630L

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シェルスクリプト を用いて rsync の結果を Slack に通知

はじめに

んにちは初めまして,v_7zrgu0 こと Harukaと申します.
ファイルサーバを運用する場合,ディスクの冗長化に加えてデータそのものの冗長化も重要です.メインのサーバで運用しているデータは定期的に他のマシンでも保存しておくべきです.
自動バックアップまではファイルサーバを自前で運用している人ならしていると思いますが,ログをちゃんと見ている人は多くないのではないでしょうか.
なので ログを簡単に確認できるよう,チャットツールであるSlackを用いてバックアップの結果を通知させようと思います.

今回はファイルサーバのデータを自動バックアップし,結果をSlackで通知させるところまでを解説していきます.

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今回設定したメイン・バックアップサーバ Broadwell-EPはまだ現役だと信じたい

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【小ネタ】openSUSEで CrazyDiskInfo をインストールしてディスクの健康状態を監視

この記事はopenSUSE Advent Calendar 2018 21日目の記事です.

んにちは初めまして,v_7zrgu0 こと Harukaと申します.
今回はストレージに関する話題について.
サーバ運用の鉄則として,RAIDカードを用いない環境では使用者か監視,適切な時期にディスクを交換する必要があります.
WindowsにはCrystalDiskInfoと呼ばれるsmart値を使用した監視ソフトウェアが存在しますが,
実はLinux にも,CyazyDiskInfo と呼ばれるCrystalDiskInfoライクなソフトウェアがあります.

github.com

作者はDebian / ubuntu 系でのインストール法を紹介しているのですが,openSUSEでもインストール・実行ができたので軽く紹介します.

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openSUSE Leap15 のKVMでmacvtap接続を試す

はじめに

この記事はopenSUSE Advent Calendar 2018 14日目の記事です.

んにちは初めまして,v_7zrgu0 こと Harukaと申します.
openSUSEはメイン使いしているわけではないものの,KVMを用いた仮想化基盤として使用しています.

さて,openSUSE Leapでは15よりVirt-manager上でmacvtap接続オプションが実装されたので,気づいた方も多いのではないでしょうか.

openSUSE 15 macvtap selection
eth0, eth1, eth2 にそれぞれ macvtap の選択肢が表示されている
KVM仮想マシンを外部ネットワークに接続する場合,よく用いられる方法としては
・NAT接続
・ブリッジ接続
などが挙げられます.
上記の接続方法では,いずれも tap デバイスを経由して行われます.
対してmacvtap接続では,1つの物理NICに対して仮想マシン毎に追加のMACアドレスを付与し,独立したインターフェースとして振る舞います.

macvtap接続について,概論的な説明をしているページが多かったので,備忘録を兼ねて実際の構築したときのメモを書こうと思います.

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Solaris 11.4 のGUIインストール ・ RAID-Z1 な ZFS で Samba構築

はじめに

んにちは初めまして、Harukaと申します。
HarukaのおうちファイルサーバはハードウェアRAIDを用いて、RAID5で構成しています。

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旧ファイルサーバ。MegaRAIDでデータ用に300GB SASを3枚束ねて運用していました。
Nehalemマシンとしては一番直近まで動いてくれていました

この構成でも不自由はないのですが、従来のストレージが300GBx3の600GBしかなかったこともあり、ディスクの入れ替えに合わせて近年話題のソフトウェアレベルによるRAIDを構築してみることにしました。

openSUSEを用いたZFS on Linuxも検討したのですが、自分の環境だと上手くプールが構築できなかったこともありこの際ZFSをネイティブサポートしているSolarisを触ろう!となった次第です。

幸運なことに、2018年の8月末に5年ぶりにメジャーバージョンアップが行われ、Solaris 11.4 がリリースされています。 まだまだSolaris11.4の情報が少ないようですので、今回はZFSを触ってみるついでにSolarisにも触れてみます。

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