【アキバ取材班B】秋葉原最終処分場。にて、週末に販売予定のマイクロサーバーやNASが入荷していました。まとまった数があるようです。なお、HDDやメモリは基本なし(サーバーはCPUもなし)、動作も未チェックだそうです pic.twitter.com/G9tgmSqv4q
— エルミタージュ秋葉原編集部 (@hermita_akiba) October 8, 2021
某所にてQNAPのOEMであるAlexon Cloud Shelter が大量に流通。今回は此奴と格闘した備忘録である
購入した個体は
・HDD無し(当たり前
・メモリ無し
・ USB DOM が剝がされている
といった感じ。
メモリについて
メモリが剥がされていたため、本来どんなメモリが載っていたのか不明であった
QNAPのハードウェア仕様を見てもメモリについての詳細な記載がないため、何枚かメモリを用意
結果、TS469 Proの場合(通常電圧版SO-DIMM使用)は
POST NG:Hynix 2Rx8 PC3-10600 2GB
POST NG:Micron 1Rx16 PC3-10600 1GB
POST OK:SUMSUNG 1Rx8 PC3-10600 1GB
となった
メモリについてはランクにまで左右されるものと思われる(16bitメモリチップに対応していない?)
結果的に 1Rx8 PC3-10600 1GB で以後の動作を確認している
DOMについて
DOMが外されていた場合は少々面倒である(今回のケース)
QNAPは USB DOMポートからのBOOTから起動する前提のため、
・大人しく USB DOM ポートに Flashメモリをアタッチさせる
・起動イメージを修正しrootfs2を書き換え、背面USBポートからイメージをBOOTできるようにする
どちらかで対処する必要がある
因みにオリジナルのTESTイメージを背面(or前面)USBポートからBOOTさせた場合、起動時に
/sbin/daemon_mgr: error while loading shared libraries: libuLinux_config.so.0: cannot open shared object file: No such file or directory
と表示され、まあ大部分のライブラリを読み込んでくれなくなる
自分はUSB DOMポートからケーブルを伸ばして変換し、直接USBメモリを繋げることで対処した
内部USB端子からUSB端子(メス)への変換ケーブルは、自分が調査した限り千石で購入するのが一番安い(2本セットで360円)
QTS OS の再インストール
QNAPは珍しくOSイメージが配布されているため、OSの再インストールが可能である
該当機種のOSイメージを以下のページからダウンロードする
wiki.qnap.com
今回の場合、ベース機がTS-469 Proのため
TS-469 Pro, TS-469L http://eu1.qnap.com/Storage/tsd/fullimage/F_TS-469_20140516-1.2.8.img
をダウンロードした
①元からDOMが装着されている場合
元からDOMが装着されている場合は、DOMにTESTイメージをddしてあげる
QNAP公式では CloneZilla や Damn Small Linux を用いての書き込みが案内されているが、自分は面倒なので
本体でFedoraのLiveイメージを使用して立ち上げ、正常に書き込めることを確認した
dd if=/mnt/F_TS-469_20140516-1.2.8.img of=/dev/sdb
cifsも入っており確実に楽である
②変換ケーブルを介して直接USBメモリを繋げている場合
変換ケーブルを介して直接USBメモリを繋げている場合は、BOOT用のUSBメモリをPCに差し、
Windowsの場合はRufus等を用いてダウンロードしたOSイメージ(imgファイル)を直接書き込めば良い
OSイメージを書き込んだUSBメモリをDOMポートに差したら完成である
TEST版イメージのため、バージョンが1.2.8と化石のように古く非常に不安定である
BondインターフェースにIPアドレスが付与されているのだが、インターフェースが不定期にダウンすることによりIPアドレスが落ち、Qfinderからロストしてしまう
当方の環境ではファームアップ中にインターフェースがダウンしたことによりファームが中途半端に更新され、 追加パッケージが依存解決に失敗して何も入らない状況が発生